桜色の恋~3ヶ月の幸せ~





ううっ。


そんな、あたしの事考えてくれてたなんて。


でも、



「あたし、もう……生きられ、ないんだ、よ?」



「だから、俺が、死なせないって。」



「なんで、こん…な、あたしの、ため…にここ、まで…やって、くれ…るの?」




「桜が、桜が好きだから。だから、おれ、桜のためだったら何でもやるし出来るよ?だから、だから、桜は俺のために、生きて?」



うう。


廉くんは、優しすぎるよ。


でも、廉くんと一生過ごせないってあたしがあたしが一番わかってるよ。



「こちらこそ、よろしくおねがいします!」



そんな、あたしを廉くんは優しく抱きしめてくれた。


ごめんなさい。


生きられないってわかってたのにこちらこそなんて言って、ごめんなさい。


そのせいで廉くんを縛り付けちゃっててごめんなさい。



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