桜色の恋~3ヶ月の幸せ~





「桜、顔上げて。」



そういってあたしの顎を持ち上げてそのまま、



「んっ。んんっー。  はぁ、はぁ。」



ヤバい。キスされた。


もう、自分の感情が抑えきれなくなった。



「………よ。…………だね。」



「え?」



「え?じゃ無い!酷いよ!!
廉君って、好きでもない子と
キスできるんだね。最低!」




違う。


こんなこと言いたいんじゃない。



「違う!」



「ちがく無い!もういやっ!
……初めてだったのに。」



あたしのファーストキス。


廉くんが良いと思っていたけどこんな形で、キスされたくなかった。



「桜……ゴメン。ファーストキスだったんだね。」



「廉くんなんて、廉くんなんて大嫌いっ!」




< 30 / 202 >

この作品をシェア

pagetop