桜色の恋~3ヶ月の幸せ~
「桜、顔上げて。」
そういってあたしの顎を持ち上げてそのまま、
「んっ。んんっー。 はぁ、はぁ。」
ヤバい。キスされた。
もう、自分の感情が抑えきれなくなった。
「………よ。…………だね。」
「え?」
「え?じゃ無い!酷いよ!!
廉君って、好きでもない子と
キスできるんだね。最低!」
違う。
こんなこと言いたいんじゃない。
「違う!」
「ちがく無い!もういやっ!
……初めてだったのに。」
あたしのファーストキス。
廉くんが良いと思っていたけどこんな形で、キスされたくなかった。
「桜……ゴメン。ファーストキスだったんだね。」
「廉くんなんて、廉くんなんて大嫌いっ!」