桜色の恋~3ヶ月の幸せ~




「え?病院?もしかして何処か悪いの?病気なの?」



電話の向こうから聞こえる廉くんの声はいつもの強気な声とは違って、今にも泣きそうな震えた声だった。



「ううん、。違うよ。
この間から夏風邪がなかなか良くならないからって言ってお母さんが半強制で連れてかれただけだよ。」



検査したこととか言うと多分もっとすごいことになると思うから、言わないでおいた。



「そっかー。良かった。桜に何もなくって。麻里子さん看護師で心配症だもんな。」



あはは。


廉くんって心配性だなー。


それと、麻里子マリコというのはお母さんの名前ね。


小さい頃に廉くんが
『おばさーん!さくらちゃんいるぅー?』
なーんて言ってたときお母さんが
『廉くん!おばさんって呼ばないで!』
なんて言っててなんて呼べばいいの
って言った廉くんに
『そーねー、麻里子ちゃんって呼んでちょうだい!』
って言われてたっけ?


でもちゃんはさすがにないと思ったのかさんにしていた。


なれって怖いなー。



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