桜色の恋～３ヶ月の幸せ～

式が始まって、30分。


退屈になってきたのかこっそり携帯などをいじっている人がちらほら。



「ええー、皆さんご入学………………………………………………………………以上で終わります。」



長ーい校長先生の話が終わった。


おっ、次は生徒代表の言葉だな。


誰なんだろー。


この学校の生徒代表は試験で成績トップの優秀者がやるの。



「生徒代表、永田廉。」



「はい。」



そう言って、壇上にあがった。



「この良き春の季節の中、入学できたことをうれしく思います。………………………」



え、？




永田、れん？


ねぇ、廉くん？


あの廉くんなの？


同姓同名の人なんじゃないの？


なんて都合のいいように考えてみたりもしたけど壇上にある顔を見てみると確実に廉くんだ。


あの廉くんだ。


わたしはあの、幼い頃の大切な大切な想い出を思い出していた。



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