桜色の恋~3ヶ月の幸せ~






「嘘付かなくていいんですよ?」



「う、嘘なんてついてな「はいはい。」こらー。」



もう、どちらが大人で子供なのか分からなくなってきてしまった。


あれ?1番大事な話しを忘れていた。


あたしは、真剣な顔になった。


そして、深呼吸をする。



「先生、今から言うことは嘘じゃないから信じて下さいね。」



するとさっきまでの先生とはまるで別人のような顔つきになった。


さすが大人。先生。


また、大きく深呼吸をした。



「あたし、後3ヶ月しか生きられないそうです。
心臓が弱ってしまっていて、昨日がほとんど失われてるんですって。
だけどギリギリまで学校に通いたいんです。
先生や生徒のみんなに迷惑かけてしまうかもしれません。
でも、今を精一杯生きて産まれてよかったーって思えるくらい幸せに過ごしたいんです。
こんなわがままだめかもしれないけど、どうしてもそれだけお願いしたくて、、、。
無理なのは分かってるけどお願いします!」





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