桜色の恋~3ヶ月の幸せ~





「ああ。分かったよ。それじゃあ、教室に戻りなさい。」



ガラガラ


準備室を出てしばらく歩いたとき、ふと頬に何かがつーっと伝わっていった。


すると、ポタポタとこらえていた涙がこぼれ落ちだした。



「ふっ、ううっ、うぇぇぇーーーーーーん。ヒック、まだ、死にたく、ない、よぉー。」



1人でしばらく泣いた。



「あちゃー。」



あたしは、準備室から出た後屋上に続く階段の所に、うずくまっていた。


声を押し殺して泣いていた。


はぁー。


そろそろ覚悟決めないといけないのかな。


でも、本当に最近疲れやすくなってきている。




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