桜色の恋~3ヶ月の幸せ~
教室へ戻った。
すると美奈が、待ってましたかのようにあたしのもとへ駆け寄ってきた。
「桜!?え、どうしたの?」
え、何。
すると目頭がとても熱くなった。
その直後、頬に暖かい物が伝った。
あたし、泣いてる?
「あ、あれ?何だろ。涙が、止まらない、よぉーー。分かってたはずなのに。自分で決めたことなのに。」
それからは美奈の腕の中でわんわん叫ぶように泣いた。
しばらくして、だいぶ落ち着いた。
「ごめん、ねっ。美奈には迷惑かけっぱだよね。」
すると
「なーに言ってんの。あたしたちお互い様でしょ?それに、心友なんだから。」
「ううー。やっぱ美奈は最高の友達だよ。ええーん。」
頭をぽんぽんとたたかれ、美奈が口を開いた。
「あ、そう言えば今日って、廉君の誕生日でしょ。」
え?