桜色の恋~3ヶ月の幸せ~
そう言えばそうかもしれない。
あーあ。
あたし廉くんの彼女だったのに。
彼女失格だな。
病気だって分かってからは自分のことで精一杯で全然気にしてなかった。
「最低だあたし。お誕生日に最低なことした。」
するとまた涙が流れ落ちてきた。
「え。ちょ、どういう事よ。」
「あたし廉くんと別れてきたんだついさっき。」
「明日じゃなかったの?」
「さっき問いつめられたの。だからだったら今別れようっておもって。」
「そっ、か。本当に病気のこと言わないつもり?言わないと桜絶対後悔すると思う。」
あたしなんかが後悔すらだけですむなら。
「それでも良い。廉君には、一番、日本一いや、世界一幸せになってもらいたいから。」
「桜、自分の幸せは?」
「あたしは、そう長くはないから。だから、廉くんに幸せになってほしい。」
「そっ、か。それが桜の望みなら仕方ないね。」
それから2人で帰った。