毛糸玉
ゾッとするほどの甘く低い声
思考がおかしくなっていく。
‥あぁ
腰をそっと撫でられるだけで、
恥ずかしいのと、感じたことのない感情で胸がむずかゆくなる。
そっと布団に寝かされて頭を優しくなでられる。
凛々しく、儚い彼の瞳から見つめられるだけで余計熱ではない何かで体が火照るのがわかった。
おもわず布団を顔まで引っ張って隠してしまう。
そするとクツクツと笑う彼の声が聞こえる
その声ですら心地よく感じる今はきっと何を言われてもゆるせると思う。
隙間からそっと彼を見上げれば、
見たこともない優しい眼差しで私を見ていた
‥
‥‥‥
「源さん‥?」
呼びかけても返事はない。
まるでどこが全然違うモノを見つめいてるかのよう
彼は目を細めて柔らかい表情をしているだけ。
なのに‥
私を見ていない。
そう思ってしまうものがあった。