意地っ張りな2人

by飛鳥






私は顔も良く。
頭も全国5位。
家は金持ち。

こんな私は苦労する生活は送ってなかった。
いつも欲しいと言えば、手に入るそんな日々だった。



だけど、家族だけは手に入らなかった。


お父さん。お姉ちゃん。

そして、私。


そんな家族構成。

お母さんは昔、私を産んで死んだ。
自殺だった。


お父さんはお母さんが亡くなってから
お酒やギャンブルばかりで今は外国で仕事。

お姉ちゃんは嫌になったのは、旦那さんと一緒に家を捨て、何処かに行ってしまった。




そんな日々。


私は何もすること無く、ただ歩いていた



ドンッ!

「痛…」

「あー!夢!気おつけて!」

「…」

「あっ、すいま…」

顔を上げたら、そこには、同じクラスの
翼が立っていた。

この子はクラスの中でも大人しく、ぶりっ子が入っている子。

だからこそビックリした…

彼女がボロボロの柔道着をきて、髪の毛も後ろでポニーテールをしていて2人の小学生の手を引いて、歩いていること。

そして、ハキハキ喋っていたこと。

「あ。すみませんでした…」

小さく挨拶されて、速足で逃げられた。

そこから、何と無く、気になっていた。

あの中がいい、家族構成に…

お母さんはいなかったが、小学生2人は翼を慕っていて、お父さんも優しそうだった。

それに腹が立った。

調べると、お母さんは死んだらしい…

私と同じ父子家庭なのに…どうしてあの子の方が幸せそうなんだろ




私は余り話さないお父さんに喋ってみると


「お前はそんな事を考えなくていい。
次の全国は1位を取りなさい。
取らなければ、2度と連絡は取らない。」





お姉ちゃんも同じだった。


「あのさ、飛鳥、もう私ら他人何んなんだから、もう2度と連絡は取らないで!」



そこから、勉強漬け生活…

そして、全国模試には、1位を取りお父さんにお願いし、あいつの父親を福岡に飛ばした、







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