意地っ張りな2人
「滝ちょといいか?」
「あぁ。」
いきなり友達に呼びたされて、
「なぁ、柚姫って、光と付き合ってんか?」
「はぁ?ちげーだろ!!」
「だってよ、さっき2人で手繋いで歩いてたんだぜ?」
「未間違えだろ。きっと。」
「いや、いや。」
「思い込みすぎだ。頭ひやせ。」
コンッ!
俺はそいつに水筒を頭にぶつけた。
「その話、本当よ。」
「あん?」
次に喋りかけて来たのは、柚の友達。
多分1番の親友だ。
その後ろには、柚がいつもいるグループの奴ら。
「どういうことだ?」
「なっ!やっぱり柚姫は光と付き合ってんだろ?」
「うん。そうよ、」
「はぁ〜?」
「本当はね、柚は…」
「ちょと、紗江!!そこまで言ったら、」
「こいつに分からせとかないと、意味無いじゃん!!」
「お、おい…」
「あ、ごめんね。
柚はもともと、いやずっとあんた、里田の事が好きだったのよ!!」
「ーーーーーーっ!」
「何冗談言ってんだよ。滝と柚は幼馴染だぜ。」
「そう。だから、柚はなかなか言い出せなかったの…」
「そんなの、関係…」
「あったの、言おう。言おう。
って思っても、里田が俺はずっと幼馴染だからな。って、言われて、そっから、ずっと言えなかったんだって、」
「…」
「あと、里田が、他校に可愛い女子がいるってずっと話してたんでしょ?
告白しよっか悩んでたらんでしょ?!
それを聞いて、柚は
滝はかっこいいから、告白したら誰でもおっけ。するでしょ?って。」
「…」
「あんたの事を忘れるために、光と付き合ったの!」
「…」