意地っ張りな2人
試合
きちゃったよ…運命の日…
もう、自分の気持ちに気付いたからには、赤石にブザービーターしてもらって、告白しないと!!
私は笑美がくれたピアスをして、少しオシャレをして家を出た。
「笑美ーー!」
待ち合わせ場所に笑美はもう来ていて、
佐竹さんの運転で会場まで行った。
「すごい…人…」
会場には人人人!だった。
まぁ、この試合は引退試合の決勝戦。
私たちは1回戦で競合チームと当たって、いい感じだったんだけど、負けてしまった…
だから、男子には勝ってもらわないと!!
座れる場所を見つけて座る。
会場は近くの高校。
私が座っている場所は線ギリギリの所。
スローインの時は、下がらないといけないくらい、人が押しかけていた。
アップの後はシューティング。
ピーッと3分を告げるタイマーが鳴り響く。
オフィシャル「残り3分です!」
皆が先生の所に集まる。運がいいことに、座っている場所は、赤石達のベンチの真ん前。
赤石は4番。
里葉は5番。
あとは、クラスの奴、
無駄にうまいのにモテない奴
笑美に惚れてる奴
って感じかな。
ピッ!
審判が投げたボールが宙に浮き、
バシッとはじいたボールを
…赤石が取って、始まっ…
ガコッ!!!
「「「「「わぁーーーーーーー」」」」」
ボールを受け取った瞬間、スリーより少し上からドリブルも着かずに、打ったボール。
相手チームは唖然としていて、
チームメイトも、先生と里葉以外唖然としている。
初っ端から打って、相手を動揺させて、いつも通りのプレーをさせなくし、自分のチームのモチベーションを上げるのも作戦にあるけど…
…本当に今日…ブザービーターしてくれるのかな?
…心配…
1ピリオド目から相手の点数を大きく離している。だけど、24秒でも、ブザービーターは無かった。
だけど、安心した…
赤石が24秒ギリギリで打って入ったが24秒のタイマーわ鳴らなかった。そのときの赤石は1人だけ悔しそうにその場を右足で強く踏んだ時…
賭け…ちゃんと覚えてるんだ。って安心したんだ。