双子×双子〜秘密の双子ちゃん~
観客がいたのだ
私たちは気にしていなかった
楽しめればよかったのだから
曲が終わると私たちはドリンクを飲みに行った
すると見に来ていた人が私たちに寄ってきた
「はじめまして」
「「はじめまして」」
「私、方財 華(ほうざい はな)と申します。
あなた方のダンス見させていただきました。
息がぴったりで久し振りに感動いたしました。
そこであなた方にお願いがあります。
あなた方は施設にいらっしゃるとお伺い致しました。」
あ、いい忘れてたけど…
私たちはお母さんを事故でなくしているのだ
お父さんはお母さんが
「あなた達を妊娠したのを伝えてないの。あなた達のお父さんは忙しい人だったから」
と言っていたのを覚えている
方財さんは話を続けた
「私の娘になっていただけませんか??」
「「!!」」
言葉が出なかった
私もだけど音乃も
「そして毎日私にダンスを見せていただけませんか??」
それを言われたと同時に私も音乃も涙がポロリとこぼれた
私は必要とされている、二人ともそう感じたのだ