双子×双子〜秘密の双子ちゃん~
私たちは16時50分から施設の前で迎えを待っていた



荷物は二人合わせてもボストンバッグ一つにもならなかった



高校の教科書や体操服などは新しい学校に通わせるから施設に寄附をしてほしいと華さんから連絡があった




だからそのぶん荷物が半分以上減ったのだ




少し待っていると私たちの前に一台の車が止まった




中から一人の男の人が降りてきた





少し癖のある黒髪、鋭く暗黒のような瞳




がっしりとした身体には似合わない黒のスーツ




それが第一印象だった
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