私の想い人
『更科先輩。放課後、校門前でお待ちしています』

まぁ貰った手前は開けないとって事でとりあえずは開ける。

そして短くそう書かれていた。

「ひゅー。やっぱりそうじゃん」

ニヤニヤと笑う亜美。

「念願の彼女ゲットじゃないのー」

「竜二君、おめでとうー」

亜美はいかにも悪そうに、美月ちゃんは嬉しそうにそう言ってくる。

「で、何で優斗はそんな顔してんだ?」

女子2人に比べて、手紙の内容を見た途端に優斗が困ったみたいな顔になってる。

何だ、俺がこんなの貰うの悪いのか?

「あー、いや。何でもないって」

「ま、いいか。放課後なぁ」

まぁ、折角のご指名だし行くだけ行くかー。

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