私の想い人
そんで放課後。

主に亜美からありがたくない激励受けて校門へ。

俺何かに告白する物好きが居るとも思えないけど、もしそうだったら答えは決まってる。

「んー。誰もいねぇな」

来た訳だけど、今の所誰もいない。

ま、うちのセンセ余計な事喋らないからHR他のクラスより早く終わるし。

もうちっと待ってみるか。

そのまま門に寄りかかりながらぼけーっと待つ事しばし。

やっと昇降口から吐き出される人影がぽつぽつと見え始めた。

その人影の1つがこっちに向かって走ってくる。

「あ、あの、すみません。お待たせしました」

やって来たのは全く見た事ない女子。

クラスのヤツの話だと1年らしい。

「あー、いや。別に。んで、俺に何の用?」

「えっとですね・・・・・・」

そいつは口籠りながらじっと俺を見てくる。

「あの、もしよかったら私とお付き合いして頂ければと・・・・・」

あー、そのもしだったわ。
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