私の想い人
「今日は負けないんだからねー」

「はっ。お子様に負ける程落ちぶれちゃいないぞ」

「むぅ、お子様って言うなー」

「2人とも程々にね」

そんな時に聞き覚えのある声が聞こえてきた。

姿を見ずとも誰かははっきり分かる。

「あの、それで、どうでしょうか・・・・・・」

恐る恐るって感じで聞いてくる篠原さんと俺の横を通り抜けてこうとした時に

「あ・・・・・・」

その声の主の1人がそう言うのが聞こえた。

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