キスシリーズ~不器用キス~短編
春ちゃんが大好き
「優、起きろ」
「んー…?」
目を開けると、そこには幼なじみの春ちゃんが立っていた。
待って…どうして春ちゃんがいるの?
「しゅ…春ちゃん!?ななななんで…」
ガバッと起きあがると、私は布団で前を隠す。
は…恥ずかしい…。
春ちゃんにパジャマ姿見られた!!
「おばさんが起こして来いって」
相変わらず素っ気ない。
でも、そんな春ちゃんも好き。
春ちゃん、本名赤月春希。
私のお隣さんで、幼なじみでもある。
そして私の彼氏です。
春ちゃんとは付き合って1ヶ月ぐらいになる。
告白したのは私。
みんなからはなんで春ちゃんなのかと言われた…。
いいんだもん。
私が好きだからいいんだもんっ!
「優、着替えないんなら先行くぞ」
「ま…待って!!す…すぐ着替えるから!!
「あぁ」
そう言って春ちゃんは部屋を出て行く。
本当に素っ気ない。