キスシリーズ~不器用キス~短編


家を出て春ちゃんの隣を歩く。

一緒に家を出て学校に行くのはいつものことだからいいんだけど…。


もう少し…恋人みたいなことしたいな…。


手繋いだりとかしたいよ。


春ちゃんはそうは思ってくれないのかな?


隣にいる春ちゃんを見上げると、春ちゃんはそんな私に気付く。


「何?」


春ちゃんに優しい声で聞かれ私は首を振る。


「なんでもない」


手を繋いでほしいと言うことさえ出来ない自分に情けない感情がわいてくる。


勇気がないんだよね…。


だって断られたら?
それこそ怖くて出来ない。


本当私って臆病かも…。




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