キスシリーズ~不器用キス~短編
「優あんた何顔赤くしてるのさ?」
茜に言われて慌てて顔から手を離す。
「べ、別に何もないよ?」
ニコッと私が笑うと、茜は訝しげに私を見た。
うぅー…やっぱり変かな?
「まぁいいわそんなこと。優あんた赤月とはどうなってんの?なんかいつも不安そうにしてるけど」
「そうかな?別に普通だよ?春ちゃん優しいし」
そう、別に不安ではないんだよ。
いつも教室まで送ってくれるし、帰りだってちゃんと送ってくれるもん。
昼休みだって、私が春ちゃんのとこに行けば時々だけど一緒に食べてくれるもん。
ただ私がちょっと欲張りすぎてるだけ…。
春ちゃんは何も悪くない…。