お嬢様の恋愛模様♡
「あの・・・」
「どうした・・」
「また、ですか・・?」
「そうだ・・」
私の前に停まる一台のバイク。
私はこのバイクに一度だけ乗ったことがある。
二度目があるとは思わなかったけど・・。
「どうしてもですか・・?」
「どうしてもだ・・。」
「嫌だって言ったらどうなりますか・・?」
「強制的に乗せるまでだ。」
怖い・・。
この人怖いよ・・。
「美香ちゃんって言ったっけ?」
「はい・・」
「ルキのバイクが嫌なら僕のでもいいよ・・?」
そう言ってニッコリと微笑む黒髪さん。
なんて眩しい笑顔なんだ!!
だけど、そういう事じゃないんですよ・・。
「ごめんなさい・・」
「あははっ、湊フラれたー!!」
そう言ってゲラゲラと笑う茶髪さん。
他の三人も茶髪さん同様、爆笑している。
何がそんなに面白かったんだろう・・。
「酷いな~」
黒髪さんはそう言いながらも、終始笑顔だ・・。
なんか黒髪さんごめんなさい。
そう心の中で黒髪さんに謝っていると、
突然体がフワッと浮いた。