脱力彼氏。〜クリスマス編〜
布団の中は今まで翔が寝ていたせいか、暖かかった。
「さぁ、菜奈。安心して寝ていいよ」
翔はあたしを引き寄せ、早く寝て、とでも言うように背中をポンポンと一定のリズムでたたき出した。
そう言われても・・・・・眠くないんだよなぁ。
とりあえずあたしは目をつぶってみることにした。
――――――・・・数分後。
「スースー・・・」
規則正しい寝息を立てて眠る翔が目の前にいた。
翔って何も言わなければ何日も寝ていられるんじゃ・・・・・。
翔の寝顔を見ながら、そんなことを思った。