アン・ロマンス
生まれの日
夢で見た。
多分生まれた瞬間。

真っ白な病室、慌ただしい看護婦や医者達の立てる音。
器具が置かれ、響く金属音。

真っ暗な視界から目覚めて、僕は真っ白な天井と向き合った。

とにかく、この世界に生まれた瞬間。

生まれてしまった。
多分、きっと生まれた瞬間。


これは、三歳頃に見た夢。
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