ヒカリ


奈々子はこの職場が大好きだ。
この職場に出会えて、本当によかったと毎日思っている。
すべてかず子先生の人柄のなせる技だ。


早速三人はお弁当を買いに出る。


診療所の目の前に和菓子とおにぎりを売っているお店があるので、そこでみんな買い物を済ませた。
買い物をしている間も、興奮さめやらぬ、と言った感じだ。


手に手にレジ袋を下げて、急いで診療所に戻る。


診察室の奥に、小さな休憩室があった。
六畳ほどの部屋に丸いテーブルが出ている。


お弁当を持って来ていた鈴木さんが、すでに部屋に冷房を入れておいてくれていた。
ロッカーと小さなテーブル、簡単なキッチンしかない、殺風景な部屋だったが、みんなはここでおしゃべりするのが好きだった。

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