カラダ探し～第ニ夜～

この場から逃げようとした時、ガシャン！という音と共に「赤い人」がそこから飛び出したのだ。


私に襲いかかる「赤い人」……そして、降り注ぐガラスの破片。












「あ……」










「赤い人」にしがみ付かれる前に、割れた大きなガラスの破片が私の身体に突き刺さった。


冷たい感覚が脚にある……。


いや……それよりも、首に感じる激しい痛みと、何かで濡れたような感覚に、私はその場に倒れた。


息ができないし、身体中から力が抜けて行く。


そんな状態で「赤い人」にしがみ付かれた私は、このまま死ぬのだと理解しながら、ひとつの事を考えていた。


目もある、脚もある……「赤い人」に殺される前に私が死んだら、操られてしまうのだろうか？













そんな事を考えている間に……私は死んだ。