★☆龍華学園☆★




「僕の名前は榊原 陽です。美月サンとは、小さい頃に縁があって最近学校で再会したんです。それで昨日は確かに僕の家に泊まりましたよ。」



「そうだったんですか…小さい頃ってことは、まだ名字が[木下]でない時ですよね??」



この人は美月のことをどこまで知ってるんだ??



「そうですね。あの頃はまだ木下ではありませんでした。そして、僕の前ではあんな顔で笑う子ではなかった。美月に何があったんですか??」



「確かに貴方の前での美月様の笑顔は初めて見ました。美月様にあったことですが、美月様は一言も話して下さらないので存じません……。きっと美月様は貴方になら話してくださると思います。」



この人はただ仕事だけの付き添いとして美月と向かいあってるわけじゃない、俺は直ぐにわかった。






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