★☆龍華学園☆★




俺は人気の少ない所を中心に捜していた。普段なかなか使わない視聴覚室を確かめに行くためトイレの前を通り掛かった時だった。



「―…らな―…いけどねッ榊原様にっ―…ぎなのよ!!」「―…んでも…でも榊原様から―…ないし!!」「親に―…たくせに!!」



普段使われない女子トイレから話し声が聞こえ、途切れて少ししか聞こえない話の中に俺の名前が聞こえる。



その声に紛れて水が落ちるような音が…。



嫌な予感が、頭を過ぎる。
そんなことはありえないと頭の中でもうひとりの俺が否定をする。







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