★☆龍華学園☆★





恥ずかしがる美月が痛みに顔を歪めた。



「どうした?どこか痛い??」



声をかけると美月は大丈夫と言って軽く微笑んだ。



コンコンッ


「美月ー??大丈夫?」



ドアの向こうから須藤の声が聞こえた。俺は須藤が大分心配していたのを知ってたから少し須藤と美月の二人きりにすることにした。


「じゃあ、美月の鞄取りに行ってくるから。今日も送ってくからそれまでゆっくりしてろよ」



俺が言うと美月は頷いた。

保健室を出るとき須藤がニヤニヤと俺を見てきた。


余計な事をべらべらと美月に話さないことを心の中で深く願った。







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