★☆龍華学園☆★




美月の鞄を持って保健室の前についた時、中からとぎれとぎれに須藤が喋る声が聞こえた。


「でもさ、―…先輩も――…だね??

――――……………先輩ね、…先輩らを水浸しにして『こ―――…―…………はこれ……済まないからな』って言って――……てこ―――………だよ♪」



絶対ムダなこと言ってるし――……。


須藤の減らず口を閉じるために保健室に入った。少し立ち止まって会話を聞く。



「その先輩らはどうなるの??」



「んん〜、停学処分になるんじゃない??まぁ退学にはならないと思うよ。次は退学だけどね??」



「そう…。なんか可哀相に思えてきた(笑)「あいつらに情けなんかかけなくていい。」



美月の言葉をさえぎった。自分を酷い目に合わせたのに可哀相何て言う美月は優し過ぎる。



優しいのは良いことだけれど、誰にでも優しいのはちょっと欠点だと思う。








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