★☆龍華学園☆★




生徒会のメンバーが立ち止まってるのを見て、彼らの視線を追うとそこには、長い髪を綺麗に結い上げて色鮮やかな着物を着ている美月がいた。



そんな美月は俺より一つ下の高校生には見えなくて大人の色香の漂う姿をした美月がいた。




そんな美月は着物が床に擦れて汚れないように裾を持ち上げゆったりと、しかし堂々として歩く。



美月は俺の視線に気がついたらしく美月と視線が絡む。



美月は軽く微笑みながら歩くペースに合わせて視線を外した。



それだけで俺の顔は赤く染まった。


けれど顔を赤くしながら俺はいつもと違う美月にとてつもなく大きな不安に襲われた。




―――…美月を失う気がして…―――








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