FIRST ♥ LOVE ♡初恋♡
『幸せ』って何??
―――――茜――――――――――――――――――
なんだろうこの浮いた感じ。
きっと夢なんだ。 真っ白な部屋。 前を向くと、
「あなたは…」
夢の少女が居た。
「私??私は、婪菜(ランナ)」
「婪…菜…ちゃん。」
なんだか初めて見たのに親近感がわく。
「お姉ちゃん、駄目だよ。」
「何が??」
「逃げてるでしょ。」
「何から??」
「愛する人から。」
「へ??」
「逃げちゃ駄目だよ。」
「……」
何もかもお見通しのような感じがした。
「ねっ。真っ向勝負しなきゃねっ。」
婪菜ちゃんに手を捕まれた。
なんだか夢なのに本当に触られてる気がする。
「お姉ちゃんならいけるから。ねっ。」
「うん…あり…がと」
「えへへ。」
「ねぇ。婪菜ちゃんは一体誰なの??」
「選ばれたの…。神様に…。」
「か…み…さま??」
「うん。」
『…ね…あ…かね』
「誰かが呼んでる。」
『茜…。』
「行ってきな…。」
そう婪菜ちゃんがいった瞬間黒い道が出てきた。 「うん!!」
あたしは黒い道を真っ直ぐ歩いて行った。