FIRST ♥ LOVE ♡初恋♡
『えー、皆さんの大事な総合の時間を切り裂いてくれて有難うございます。今から私が紹介する女性が私にとって、とても大切な女性です。皆さん拍手で迎えてください。桐島茜さんです。』
パチパチ…
その音であたしは翔太の居る舞台へと向かった。
『この女性(ヒト)が私の命と同じぐらい大切な女性です。』
…えーこんな子なの…普通の子じゃん!!
そんな批判の声が体育館中に響き渡った。
〔バンッ〕
翔太が机を叩いた。
『俺が選んだんだ何か問題があるのか??』
そして翔太があたしに近づいてきた。
そして―――
あたしの唇と翔太の唇が重なった。
あたしは翔太に目を開いたまま突っ立ってた…
生徒も先生もあたしと翔太のことを目を点にして見ていた。
『こういうことをしても批判するのか??』
そんなとき…榛とその彼氏の成章君の二人が立ち上がって、拍手をし出した。 パチ…パチ…
その二人の行動を見た生徒、先生たちも立ち上がって拍手をし出した。
パチパチパチパチ…
そんな拍手を後ろにあたしは、舞台を去っていった。