FIRST ♥ LOVE  ♡初恋♡
「あの…桐島さん…ちょっと良いですか??」

「……廣川(ひろかわ)君」
この人は廣川 憂志(ひろかわゆうし)同じクラスの男子。生徒会 書記。

あたしは廣川君に連れてかれるまま旧校舎へと行った。

「で、廣川君なに??後10分で1時間目始まるよ??」

「ねぇ。茜って翔太と別れたんだよね??」

茜って呼び捨てしてるよね??廣川君。

「うんそうだけど……」

「ねぇ。付き合ってよ。」
「へ??」

「ずっと翔太と付き合う前から好きだったんだ。」

「あの…えっと…」

【キーンコーンカーンコーンキーンコーンカーンコーン】

あたしの言葉は予鈴によって遮られた。

「じゃあ…良い返事待ってるからね。放課後にね茜。」

おぃおぃ茜って呼んでるし…

その日のあたしは授業中も廣川君の告白で頭がいっぱいだった。

「…ね……茜!!!」

「うわっ!!!榛か……」

「『榛か』ってひどっ!!!ってかもう放課後だけど??」

「えっ!!もう?!あっあたし行かなきゃ!!」

「えっどこに??」

「廣…川…君のトコ…」

「えっなんで!?廣川のトコなん??」

「こっ…告白されたの…」
「そうなんだ…。うちは茜選んだ道が正しいって信じてるからね。」

「うんありがとう♪じゃあね榛。」

「うんバイバイ茜♪頑張って。」

そしてあたしは校舎裏へと行った。












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