幼なじみがバスケ部に入った訳
それは私が放課後に通い詰めて見ていた池田君だった。
何故彼が?
何故私?
聞きたい事は色々あったけど、教室に残っているオーディエンスの目が痛くて、
取りあえず池田君の元へと足を進めた。
「広田さん、話があるんだけどちょっと良い?」
名前を呼ばれてドキッと肩を跳ね上げたけど、
恥ずかしくて俯いたままコクンと頷いた。
それを見た池田君は柔らかい物腰で歩き始め、私はただついて行く。