幼なじみがバスケ部に入った訳
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女子も葵もびっくりして目を丸くしている。
「好き!ずっと傍にいて気づけなかったけど、
葵が当たり前の様に好き!」
私の言葉に先に反応をしたのは女子だった。
「ちょっと!」
さっきまでのしおらしさは何処へやら?強い口調の女子。
葵は私の顔を覗いてグッと口元を上げると、
私の手首を引っ張った。
「まあ、そういう事で……」
葵はそんな事を女子に言うが、私には何が『そういう事』なのかわからない。
女子は私と葵君の顔を見ると振り返りもせず走って行った。