職業 正義の味方
ブレない正義の味方
「ハナ〜
オレの職業間違ってるけどー?」
紙を1枚ヒラヒラとさせながら近付いてくる彼。
しまった。
気づかれたか。
起きる前に出かけようと思ってたのに…
「おはよー。今朝は早いね?
お仕事午後からだって言ってたから、
まだ起きないと思ってた」
私は彼に曖昧な笑みを向け、子供達を急かす。
「だってこの時間じゃないと子供達に会えないから…
ヒヨリは今日も可愛いねぇ」
彼は愛娘を抱き上げて頬ずり。
いつまでやらせてくれるかしらね?
私は彼から奪い取ったその紙を息子のランドセルへ入れた。
「あ‼︎ ハナ訂正ー」
聞こえない。聞こえない。
「さぁ‼︎行くよー
パパに行ってきますのチューしてー」
するのは娘だけだけど。
小学生になった息子は嫌がるようになった。
二人の子供達が「行ってきまーす」と言って手を振る。
「じゃ、ご飯食べてねー」
パタン
脱出成功。
何か言いたそうだったけど、まぁいっか。
苦情は後で聞こう。
何年経っても変わらない、彼の職業の在り方。
ふふふ。
少しだけニヤけながら子供達と手を繋いで歩く。
オレの職業間違ってるけどー?」
紙を1枚ヒラヒラとさせながら近付いてくる彼。
しまった。
気づかれたか。
起きる前に出かけようと思ってたのに…
「おはよー。今朝は早いね?
お仕事午後からだって言ってたから、
まだ起きないと思ってた」
私は彼に曖昧な笑みを向け、子供達を急かす。
「だってこの時間じゃないと子供達に会えないから…
ヒヨリは今日も可愛いねぇ」
彼は愛娘を抱き上げて頬ずり。
いつまでやらせてくれるかしらね?
私は彼から奪い取ったその紙を息子のランドセルへ入れた。
「あ‼︎ ハナ訂正ー」
聞こえない。聞こえない。
「さぁ‼︎行くよー
パパに行ってきますのチューしてー」
するのは娘だけだけど。
小学生になった息子は嫌がるようになった。
二人の子供達が「行ってきまーす」と言って手を振る。
「じゃ、ご飯食べてねー」
パタン
脱出成功。
何か言いたそうだったけど、まぁいっか。
苦情は後で聞こう。
何年経っても変わらない、彼の職業の在り方。
ふふふ。
少しだけニヤけながら子供達と手を繋いで歩く。