職業 正義の味方
「えっ…」

目を開けてみると、ガッチリとした腕が私の体に巻きついていた。

「あっ…」

小さな声と共に巻きついていた腕が解かれる。

驚いたけどお礼を言わなければと思い、慌てて後ろを向く。

そこには片手にカゴを持ち、ジャージ姿に分厚いレンズの黒縁のメガネを掛けた見上げる程背の高い男の人が立っていた。
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