『あたし』
震える私におばあさんはうつむきながらこう言った。



「あたしにはわかるよ。ともだちがほしいのが。おじょうちゃんはこのほんでともだちをたくさんつくるんだよ。」



震える声を必死に張り上げ言いかえした。



「な…なにをいってるの!私はただこの本を拾っただけでそんなこと思っていないわ!それはこの絵本の中の女の子が言ってたことじゃない…!」














暗い部屋の中


おばあさんの口元が緩んだ……。




暗くてもよく分かるニヤッっとした表情。














「カーカッカッカッカ!!!クークックックック!!!!!!!!」












背筋が凍る。



おばさんはいきなり笑い出したのだ。


怪物が笑うような、動物の泣き声のような笑いかた…。


今まで聞いたことがないような恐怖の旋律。










笑い終えるとおばあさんが言った。











「おんなのこ?」








そう言うとおばあさんはゆっくりと私を指さした。











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