『あたし』
「このえほんのつかいかたはかんたんだから。おじょうちゃんもきっとよろこぶよ。」

指をさしながらおばあさんは言った。


「つ…使い方…?」


思わず質問する。


おばあさんは含み笑いをしながら口を開いた。


「おじょうちゃんのともだちになってほしいひとをえほんのなかでそうぞうしてごらん。かんたんだろぉ?」


た…確かに簡単…













私は友達が少なかった。


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