『あたし』
「おじょうちゃん…あたしはこれでしつれいするよ…ククク…」









そう言うとおばあさんは私を指さしたまま。

スーっと消えた。





消えたと同時に電気が点く。





一体なんだったんだろ…




私は壁にもたれながら床まで流れるように座った。

何事もなかったように部屋の時間が動いている。いつもの部屋。いつもの場所。



辺りを見渡しがおばあさんがいた形跡はない。


私は重たい体を起こし、真っ白な絵本がおいてある机に座った。





現実だったのかな…?
















絵本のページはあいかわらず真っ黒だった。




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