『あたし』
私はあの絵本の事が頭によぎった。


「朝っぱらから嫌な話しをさせないでよ!」


そう言うと女の子はその場を去って行った。



だからクラスには神崎姫がいないのか…。



誰もいない廊下で一人になった私は朝だけあって冴えない頭をフル回転させ、昨日の事を思いだした。





絵本の事が本当になった…?



私は信じられなかった。絵本に書いてあったのは絵本の中だけであって実際に起きるわけではないと思っていた。






キーンコーンカーンコーン




あれこれ考えてるうちに早朝のチャイムが鳴った。



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