『あたし』
次のページをめくろうとしたがびくともしない。


な…なんでめくれないの…?


私は力を込めてもう一度チャレンジしたが何も状況は変わらなかった。


はぁ…。溜め息をつきながら、絵本を手にとり黒いページを見つめた。






その時だった。

急に部屋の明かりが消えた。






「おじょうちゃん。」





背後からあきらかに年老いた老人の声がした…。



ま…まさか…



私は背後から聞こえた方にゆっくりと振り向いた…。


私は








ゾッとした。






くろいぼうし
くろいわんぴーす
かばん





あのおばあさん…?!

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