流れ星
…10年前
私達はまだ6歳

この日私達は未来への約束をした


「ねむいょ~。けいちゃんまだ~?」

眠そうに目をこすりながらタオルケットに身をつつむ。

「もうすぐだからまってょ~」

季節は夏。
夏だけど夜はやっぱり肌寒い。
時間は10時を過ぎようとしている。
幼稚園に通う私達には起きているのはかなりつらい。

「みきちゃんはなにをおねがいするの?」

空を見上げていた顔は美姫の方へと向けられた。

そう…。私達は流れ星を待ってる。

「おしえな~い」

私は空を見上げたまま答えたのを覚えてる。
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