【短】不器用男子とFirst♡Kiss
というか、相田くんにものすごく見られている気がする……。
あたしの視線は日誌に向けられているから、相田くんと目が合うことはないけど。
相田くんからの視線は感じる。
な、なんか怖いよ……っ。
あたし、相田くんになにかしちゃったかな……。
でもあたし、相田くんと今までまともに話したことないんだけど……。
そんな風に悩みながら、あたしは日誌を書いて、数分後に書き終えた。
「終わった?」
シャーペンを筆箱の中にしまうと、相田くんに声をかけられた。
「う、うん」
あたしはそれにぎこちなく返事をしながら日誌を閉じる。