【短】不器用男子とFirst♡Kiss
「…………」
「…………」
そして、沈黙が流れた。
な、なんか気まずい……っ。
「あ、え、えっとじゃああたし、日誌出してくるね……?だから、相田くんは帰ってもいいから……」
それじゃあ、と日誌を持って、イスから立ち上がった。
この気まずい空気から抜け出したくて。
あたしははやく行こう、と逃げるようにして足を進めた。
「ちょっと待てよ」
「わ……っ!?」
だけど、教室を出る1歩手前で相田くんに腕を強く引かれてあたしの体は壁に押し付けられた。
背中には壁、顔の横には相田くんの手、目の前には相田くんの整った顔。