天才少女
第2章
江戸から"天才"と呼ばれた藤花が消えた。


その出来事は、僕には衝撃的すぎた。


あの日…


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「ねぇー藤花ー何作ってるのー?」


藤花は薬草を砕き、塗り薬をつくっていた。


「体の節々が痛いってフネさんがいうから、少しでも楽になるようにしたいなぁー…ておもって…」


フネさんっていう方は、この辺りでは一番のご年配の人。

その人のために藤花は薬を作ってた。

偉いなぁーって思う。

だって普通なら、花いちもんめとか竹トンボとか…皆遊びまわってるのに、フネさんの為に薬を作ってるんだよ?






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