天才少女
ここで、未来からきたなんていったら…頭がおかしいと思われる…


とっさにそう考え少女は未来からきたということを隠した



女将は聞いた

"家はどこなん?家族は?"

少女は答えた

"家はありません。家族もいません"


主人と女将は顔を見て、

"うちには子供がおらん…働けるんなら来るか?うちは薬屋や…うちの家の養女とならへん?"

と…


それに対して少女の答えは

"見ず知らずの私にそんなにしていただきよろしいのですか?"

女将はいう

"子どもが遠慮せんと!できんかったら放り出すで?"


少女は温かいと思った
教授や研究者たちとは違う


ここの人たちは温かい…



こうして、薬屋…松永屋に一人の養女ができた









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