氷と風
ちらっと隣を見たら、先生は目を閉じて何か考え事をしているようだった。
(そりゃ疲れてるよね)
そう言えば、彼が休息を取っているところを見たことはほとんどない。
私が淹れたお茶もいつの間にかなくなっているし。一体いつ飲んでいるのだろうか。
この人は本当に不思議な人だと改めて思っていると、先生が口を開いた。
「君は…あの学会をどう思った?」
彼は目を閉じたまま、静かに呟いた。
「え…と、ロボット…」
「え?」
「ロボットが沢山いるみたいだなあって」
彼が目を見開いた。
そして。
見たことも無いくらい顔をくしゃくしゃにして笑ったのだった。
あの氷のような上月センセイがこんな顔をするなんて、私は知らなかった。
(そりゃ疲れてるよね)
そう言えば、彼が休息を取っているところを見たことはほとんどない。
私が淹れたお茶もいつの間にかなくなっているし。一体いつ飲んでいるのだろうか。
この人は本当に不思議な人だと改めて思っていると、先生が口を開いた。
「君は…あの学会をどう思った?」
彼は目を閉じたまま、静かに呟いた。
「え…と、ロボット…」
「え?」
「ロボットが沢山いるみたいだなあって」
彼が目を見開いた。
そして。
見たことも無いくらい顔をくしゃくしゃにして笑ったのだった。
あの氷のような上月センセイがこんな顔をするなんて、私は知らなかった。