キライだから傍にいて
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数日が経過した。
私がこき使おうと命令しても、兄貴は「今彼女とメールしてるから」、「彼女と会う約束してるから」……などと言って、聞いてはもらえない。
言うことを聞いてくれないオモチャに、余計に腹が立つ。
イライラ、イライラ。
ついに怒りは頂点に達して、私は彼女が遊びにきている兄貴の部屋の扉を、思い切り開けた。
「兄貴!」
「なんだ、深奈。部屋に入る時は扉をノックしろっていつも……」
「別れて」
「……は?」
1度開いた口は、そう簡単には閉じてくれない。
壊れたオモチャみたいに、次々と言葉が溢れてくる。
「今すぐに裕美さんと別れて。だって兄貴は私の奴隷でしょ?つねに私の傍にいてくれないと困るのよ。勝手に私の傍から離れていくなんて、許さないから」
数日が経過した。
私がこき使おうと命令しても、兄貴は「今彼女とメールしてるから」、「彼女と会う約束してるから」……などと言って、聞いてはもらえない。
言うことを聞いてくれないオモチャに、余計に腹が立つ。
イライラ、イライラ。
ついに怒りは頂点に達して、私は彼女が遊びにきている兄貴の部屋の扉を、思い切り開けた。
「兄貴!」
「なんだ、深奈。部屋に入る時は扉をノックしろっていつも……」
「別れて」
「……は?」
1度開いた口は、そう簡単には閉じてくれない。
壊れたオモチャみたいに、次々と言葉が溢れてくる。
「今すぐに裕美さんと別れて。だって兄貴は私の奴隷でしょ?つねに私の傍にいてくれないと困るのよ。勝手に私の傍から離れていくなんて、許さないから」