貴方との想ヒ出日記
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『○○下の公園に来て!』

というコウヤからの呼び出しの電話。

ヒカルと遊んでいる時にかかってきた。

私達が仕方なく行くとそこにはシュウとコウヤとサチ。

サチはコウヤの事が好きなんだけどコウヤは他の人が好き。


「呼び出してゴメンな〜」

「反省してないでしょ」

「うん」

「コウヤ」

「ゴメンなさい」

私とコウヤでそんな事喋ってたらヒカルとシュウでなんか話してたらしくいきなりシュウに

「カナ!背比べしよ!」

「……はぁ?」

何いきなり、と聞いてもいいからの一点張り。

「はい、シュウ〜カナの厚底の分まで背伸びして〜」

私の靴は厚底。平均身長以上なのによくチビ〜ってからかわれるから厚底。という理由ではなくハイカットの靴だと厚底だからという単純な理由。

「あ!れ?」

「カナ…ドンマイ」

「いつのまに?」

ヒカル、サチ、コウヤの順にコメントしていく。けど私とシュウは何が何だかわからない。

それもそのはず。

私とシュウは背中を引っ付けている状態。

お互いのことは見えない。

うるさい心臓押さえつけて私は平然を装う。

「んっと、…こんだけ、シュウとカナの身長差」

「うぇ⁉︎」

「よっしゃ!」

私、シュウの順にそれぞれ思ったことを言う。

私が驚くのも無理ない。2cm弱になっていた私とシュウの身長差。

「嘘だ!」

「残念、すぐ抜かしたるわ」

「違うもん!」

「じゃぁ今度ある身体測定の時にハッキリしよー」

「絶対!勝ってるもん!」

「カナ時間大丈夫?」

「え?」

「もう5時半…」

「あ、帰る」

「じゃなー」

「身体測定したら身長教えろよー!」

「わかってますー」

幸い家が近くてすぐ帰れた。

「ただいまー…」

背中熱い。

やっぱ諦めれてないんだー…

でも久しぶりだ。シュウと喋るの。



後日。

「シュウ!私身長148やった!」

「え!嘘や!」

「ホンマやし!シュウは?」

「お前より低い!」

「えー?何cmー?」

「教えへん」

これが9月にシュウと最後の会話。

それからはもう避けられてる。

寂しいな、なんて思ったりするわけない!けど、本当は寂しいよ…
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